ナカキンポンプをより良く、より長きに渡ってご使用頂く為には、ユーザー様の日々のメンテナンスが欠かせません。
ここでは、ナカキンポンプの日常メンテナンス方法をご紹介します。
ポンプメンテナンス動画
ギヤオイル交換方法
ギヤオイルはポンプ後部のヘリカルギヤ部を潤滑させる役割があります。
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ギヤオイルを交換する前に、ナカキンポンプのオイルレベルゲージ(赤丸部)を見てみましょう。
ギヤオイル交換目安
初回1ヶ月(約250時間運転)で交換[ギヤの初期摩耗対策]
2回目以降、6ヶ月(約1500時間運転)で交換 -
目視によるギヤオイル交換の目安
上記交換目安の他、オイルレベルゲージ部の状態により、ギヤオイルの交換時期を判断できます。
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新品オイル新品オイルが入っている状態だと、オイルレベルゲージの赤い点をはっきり視認できます。見た目が綺麗でも上記の運転時間を経過すれば交換を推奨します。
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劣化により色が濃くなる運転時間に関わらず、上記写真のように、色が濃くなれば交換時期です。(オイルレベルゲージの赤い点が見えにくくなる程度)この状態で放置した場合、ギヤの摩耗粉により早期摩耗、破損に繋がることが予想されます。
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水混入により白濁ギヤボックス内に水が混入している場合、上記写真のようにオイルが白濁します。運転時間に関わらず、発見次第、早急にオイル交換をお願いします。白濁すると、オイル性能が著しく低下し、ギヤの早期消耗、破損に繋がります。交換の際はオイル交換を複数回行い、オイル室をフラッシングすることを推奨します。
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オイル交換作業
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各種オイルドレンプラグを外し、古いギヤオイルを抜きます。
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90° エルボ/異径ニップル90° エルボまたは異径ニップルの場合、先端の四角プラグをスパナ等で緩めて外してください。古いオイルが出てきます。古いオイルは下にビニール袋などを設置して回収することを推奨します。
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両長ニップル+ドレンバルブ両長ニップル+ドレンバルブの場合、先端の四角プラグをスパナ等で緩めて外した後、レバーをドレン配管と平行になるよう倒してください。古いオイルが出てきます。古いオイルは下にビニール袋などを設置して回収することを推奨します。
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ドレンプラグのみ古いポンプの場合、ドレンプラグのみの場合があります。ドレンプラグをスパナ等で緩めて外してください。古いオイルが出てきます。古いオイルは下にビニール袋などを設置して回収することを推奨します。
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②で緩めたオイルドレン部品を元に戻して下さい。
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オイル注油栓部から規定のギヤオイルを入れてください。
オイル銘柄は後述の「表1 ギヤオイル銘柄表」を参考にしてください。表1 ギヤオイル銘柄表 メーカー ギヤオイル 標準仕様 高温仕様 ENEOS ボンノック TS
150ボンノック TS
460出光興産 ダフニー スーパーギアオイル
150ダフニー スーパーギアオイル
460SHELL オマラ S2G
150オマラ S2G
460NOKクリューバー
(H1グレード)4 UH1-150N 4 UH1-460N 表2 ギヤオイル給油量表 ポンプ型式 オイル給油量目安
(レベルゲージ確認)JM/JO1、JM/JO2、JM/JO4 50cc VJM/JO1、VJM/JO2、VJM/JO4 80cc JM/JO10、JM/JO16 100cc VJM/JO10、VJM/JO16 150cc JM/JO25、JM/JO40 150cc VJM/JO25、VJM/JO40 200cc JM/JO55、JM/JO125 250cc VJM/JO55、VJM/JO125 450cc 3JM/JO160、3JM/JO200 500cc V3JM/JO160、V3JM/JO200 750cc JM300 2100cc VJM300 2800cc -
注油栓プラグを元に戻してください。
グリスアップ方法
グリスアップはポンプベアリング部を潤滑させる役割があります。
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グリスアップ(グリス封入)はナカキンポンプのグリスニップル(赤丸部)から行います。
グリスアップ頻度の目安
通常運転: 3ヶ月に1回(稼働時間750時間)
長時間連続運転または高温仕様: 1ヶ月に1回(稼働時間250時間) -
❸でのグリスアップ前にグリスドレンボルト(上側・赤丸部)を取り外すことを推奨します。
理由は、グリスアップ時にギヤボックスの内圧上昇を軽減させるためです。 -
グリスニップルにグリスガンを装着し、グリスを封入してください。
推奨のグリス銘柄は後述の「表3 グリス銘柄表」を、封入量は「表4 グリス封入量表」を参考にして下さい。
グリスを行き渡らせるため、ドライブシャフトを回しながらグリスアップすることを推奨します。表3 グリス銘柄表 メーカー グリス 標準仕様 高温仕様 ENEOS エピノック AP
No.2サーモニックス
No.2出光興産 ダフニー エポネックス
SR No.2ダフニー エポネックス
SR No.2SHELL シェルアルバニア グリース
S2ダリナ グリース
RL2NOKクリューバー
(H1グレード)KLUBERFOOD NH1 64-422 表4 グリス封入量表 ポンプ型式 グリス給油量目安 JM/JO1、JM/JO2、JM/JO4 6~12g VJM/JO1、VJM/JO2、VJM/JO4 6~12g JM/JO10、JM/JO16 12~18g VJM/JO10、VJM/JO16 12~18g JM/JO25、JM/JO40 18~24g VJM/JO25、VJM/JO40 18~24g JM/JO55、JM/JO125 18~30g VJM/JO55、VJM/JO125 18~30g 3JM/JO160、3JM/JO200 36~48g V3JM/JO160、V3JM/JO200 36~48g JM300 60~66g VJM300 60~66g -
❷で取り外したグリスドレンボルトを元に戻して下さい。
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古くなったグリスは新しいグリスに押し出され、最終的にギヤボックスの底に溜まっていきます。
溜まったグリスはグリスドレンボルト(下側・赤丸部)を外すと、掻き出すことができます。 -
❺で取り外したグリスドレンボルトを元に戻して下さい。